不動産価格

不動産投資の現在の考え方のベースは、あくまでも将来的にインカムゲイン(収益)がどれくらい見込めるかという点にありますが、バブル崩壊後一環して値を下げてきた不動産価格も、都心部では上昇に転じてきています。
この点に注目してキャピタルゲイン(売却益)を狙ってみるという考え方も間違ってはいませんが、予想に反して下落するリスクもある点は承知しておかなければなりません。

景気が回復すればまた昔のように不動産価格が上がるだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「少子高齢化」で借り手(需要)の先細りがはっきりしていて、不良債権処理が進んでいけば供給が加速されます。
需要と供給のバランスからいってバブル期のように不動産価格が急上昇することはありえないといっていいでしょう。ただし、立地や条件によってはキャピタルゲインが見込める所もあれば、リスクの高い所もあります。将来的に売却するときのことを考えて値下がりリスクの少ない立地や条件を選ぶようにしましょう。

天災リスク

不動産が「物」であるかぎり、盗まれる心配はありませんが、壊れたりなくなってしまうリスクは常にあります。最近起きた中越地震の例をみるまでもなく、日本は「地震」の多い国です。
また、今年は特に台風による土砂災害も多かったようです。こうした天変地異から逃れるすべは、ありませんが、被害を最小限にとどめ、リスクを減少させることはできます。

まず第一に考えられるのは保険に入ることですが、通常ローンを組むときに加入するのは火災保険だけです。では地震保険に入ればいいのかというと、地震保険はなかなか高額なのでメリットが少ないこともあります。
検討対象がきまった段階で、地盤や地震に強い地域がどうか調べておくのもいいでしょう。また、建物の構造が地震に強いどうかも知っておくとリスクが回避しやすくなります。