中古マンションのデメリット
中古マンションのデメリットは、いくつかありますが、一番わかりやすいデメリットは、やはり中古というところです。
築年数が古ければ古いほど、建物の劣化は避けられませんし、設備面や品質面、構造上に問題があることなどもあります。
また、中古マンション購入にあたって、売り主さんから直接購入することは、ほとんど無いので、購入時に仲介業者に支払う仲介手数料がかかることは、避けられません。一般的に仲介手数料は、成約価格の3%+6万円までは、最大報酬としてもらえる法律になっています。
古ければそれなりに劣化も進んでいるので、リフォームの費用も考えなければならなくなりますし、個人的なリフォームやならばいいのですが、マンション自体の大掛かりな修理がある場合はそれなりに修繕積立費がかかるので、調べなければいけないというリスクもあります。
リスクを回避する
中古物件購入するにあたって、多少のリスクはしょうがありませんが、しっかりとした情報さえあれば、リスクをある程度回避することは可能です。
しっかりとした情報を頭に入れるために、中古物件のリスクについてお話ししていきます。バブルの時期には、建てば片っ端から売れたので、この時期に儲けようとずさんな設計や建築が行なわれ、粗悪な物件が売り出されている比率が高く、マンションの場合は、特に、バブル期にマンションブームが起こったので粗悪な物件が多いのが事実です。
過去にマンションブームは何度かありましたが、1972年から1973年の物件に関しては、ビルや高速道路の建設も盛んな時期なので、物件の建築に必要なセメントに混ぜる砂が不足して、この砂の代わりに塩分が残ったままの砂がたくさん使われていました。
このような場合の物件は、劣化も早く粗悪な物件になります。この時期のすべての物件が悪い物件とは言いませんが、バブル期の物件は注意するということを忘れないようにしましょう。
リフォーム
新築を建て直すか、リフォームをするかで悩む人もいると思います。費用的に見れば、新しい資材代も解体費も処分代もかからないので、新築を購入するこりもリフォームの方がはるかにコストダウンができてお得です。
また、中古物件をリフォーム目当てで購入する場合には、周囲の環境や立地などもわかりやすく安心して買えるでしょう。
しかし、物件の築年数によっては、リフォームだけでは直しきることが出来ず、リフォームを繰り返さなければならなくなって、費用がたくさんかかったりした挙句、リフォームだけでは直せないと判断されるケースもあります。
リフォームの場合は、間取りや構造などを変更する大きな工事は出来ないので、どうしても、間取りや構造自体を変えたい場合は、新築の方が安くなることもあります。この場合はリノベーションなどもオススメになります。
入居時には写真を撮る
新築の状態に近づけることが目的のリフォームとは違い、現状の住宅のメリットを最大限に生かしつつ、今ある良いものを残し、無駄なものを必要な物に変えることで新しい空間に変えることをリノベーションといいます。
古くても良いものや欠点だったところなどを生かすことで、温かみのある住宅に生まれ変わるのでリフォームよりも更に良くなります。
一般的に大掛かりなリフォームと考える場合もありますが、リフォームとの大きな違いは、構造躯体だけを残してすべて解体し、水周りなどの配管の工事や間取りの変更、構造の補強などをして、付け加えて再生することで、住宅を元の状態以上の価値をつけるという所です。
そして、良い物を残して新しい環境に作り変えるわけですから、残したい良いものを見極める目を持つことも大切なことですね。もちろん、生まれ変わるのですから、最新の耐震補強の工事をすることも可能になるので、安心です。