マンションの運営方法

マンションの運営方法にもいろいろありますが、ここでは3つの方法についてお話します。まず、分譲マンションというと、一般的なマンションの運営方法と言われますが、部屋を賃貸するのではなく、分譲で売買してしまう方法です。
購入したら持ち家となるので、当然家賃は不要ですが、マンション自体の管理費や設備修理費が毎月必要となります。また、賃貸マンションというと、家賃を取って部屋を賃貸する方法です。
さらに最近では、短期賃貸マンションというのもあります。入居者の少ないマンションの空いている部屋を短期宿泊施設として賃貸するという方法です。

最近では短期賃貸専門のマンションも存在しています。元々ビジネスホテル等の宿泊施設は、長期間宿泊する場合、宿泊費がかかりすぎるので、マンションを宿泊者のニーズに応じて短期賃貸として貸し出しを始めたのが始まりです。
賃貸期間は選べて、1年毎に更新するワンイヤーマンション、月毎に更新するマンスリーマンション、週更新のウィークリーマンション等があります。
なお、短期賃貸マンションは、旅館法というホテルや旅館と同じような扱いで運営されているので、住所登録を行う必要が無いのも特徴です。
一方同じ短期賃貸でも、ワンイヤーマンションとなると、賃貸期間の長さから住所登録の変更を行う事ができる場合もあるようです。

ビルの設備管理

基本的にビル管理とは、基本的に専門職によって管理されているのですが、ほとんどが警備会社等の専門の会社に委託して運用されています。
実は、ビル管理を行う為には、いろいろな重要な国家資格が必要で、無免許、無資格ではビル管理を行う事が出来ないのです。ここではビル管理の内容についてお話を致します。
まず設備管理とは、ビル管理の中で最も基本的な業務で、建物内部の設備の管理や点検、補修を行って、利用者の安全性や快適性を保つ事が目的となっています。

この設備管理で管理されるのは、高層ビルに必要な空調設備や消火設備等の取り付けが義務化されている機器や、生活に必要な電気、水道、ガス設備についても管理してくれる会社もあるようです。
設備管理の場合は、管理するビルやマンション等が大きくなれば大きくなるほど、管理や運営が難しくなるので、ビル管理資格者を含んだ複数の人員で管理運営を行うケースがほとんどです。ビルの設備はビルによって違いがあるので、ある程度の知識と経験が必要になってきます。

ビルの警備管理

ビルの警備業務も、ビル管理の内の一つです。基本的な業務は、その名前のとおり、ビルやショッピングセンターの警備を行って、ビルの被害を最小限に食い止めるという事が警備管理の目的です。
本来警備というと、ビルやデパート等が終了した後の夜中に見回りして、泥棒や不審者から建物を守るというのがメインの業務でしたが、最近では営業中でも警備業務を依頼するビルや店舗などが増えているようです。
営業中の警備業務というと、駐車場の警備や店内の巡回等がメインとなりますが、これも実は、専門知識が無ければ、警備業務には携われない事になっているのです。

例えば、駐車場で事故が発生した場合の怪我人への適切な処置や、また、管理している建物内で何かが起こった場合の避難や誘導、警察への連絡等があります。
さらに、警備業務に携わる人は、不審者に対応できる様に身体も鍛えておく必要もあるので、見回りだけの仕事と思われがちですが、内容は意外ときつかったりします。これから警備会社に就職を考えているという人は、体を鍛えていた方がいいかもしれません。

ビルの衛生管理

ビルの衛生管理というと、ビル管理の中でも地味な存在と思われるかもしれませんが、これもまた、衛生管理の専門知識が無いと行えない業務となっています。
例えば、衛生管理上、ビルの空調と貯水タンクは、別々の場所に設置しないといけないと定められているのですが、これは、万が一貯水タンクに溜った水に菌が繁殖して、繁殖した菌が空調設備を通ってビル全体に蔓延するのを防ぐ為に取られている措置です。

ビルの衛生管理とは、病原菌や害虫などが発生しやすい場所を管理するのが仕事で、このようなビルの専門的な衛生管理から、ビルやマンションのエントランスや駐車場など、よく人目につく場所の清掃も行います。
衛生管理の場合、基本は複数で管理しますが、衛生管理の資格を持っている責任者を筆頭として、数人で清掃を行うようになっています。
地味な仕事と思われるかもしれませんが、利用者が気持ちよくビルやマンションを使えるのは、衛生管理業務を行っているお陰です。